FAQ

糖尿病で眼科受診を勧められたのですが。

日本人の中途失明原因の2位がこの病気です。これを防ぐ一番の方法は糖尿病をしっかりとコントロールすることに尽きます。もし、重症化してしまったら、レーザー治療や手術を行ないます。眼の自覚症状が無くとも、指示された間隔で定期的に眼科を受診しましょう。

コンタクトレンズや眼鏡を作る時は、眼科医に相談した方が良いのでしょうか?

眼科医で処方箋をもらうのが一番です。
眼はやはり体の一部ですので、慎重に考えて行動された方がいいと思います。視力の度数が違えば近視が進むことにもなりかねませんし、フィッティングが悪ければ目に負担をかけることにもなります。そうした意味では、前もって眼科医できちんとした検査を受けることをおすすめします。
眼鏡を作りに行くときに今まで使っていた眼鏡を持っていくといいです。その眼鏡に慣れているはずなので、その眼鏡のクセを利用して度数を上げて行く方が違和感のない眼鏡が作れます。

眼圧上昇の原因は?

一般的に午前中から正午にかけて最も眼圧上昇がみられます。季節による変動もあり、夏より寒い冬に眼圧上昇がみられることが多いようです。そのほか肥満や姿勢、運動、アルコールなども眼圧上昇の原因になります。
しかし、これらは一時的なものです。眼圧上昇が原因である緑内障は、加齢とともに増えています。これらは食生活との因果関係が高いといわれています。眼圧を下げる点眼薬の処方とともに、食生活を見直すことも考えてみましょう。血液がドロドロ、糖分の取りすぎ、眼精疲労、ストレスなどが眼圧上昇の一因であるともいえるでしょう。

眼圧とは?

眼球というボールの圧力、目の硬さや張りを眼圧と呼びます。数字の上だけでの正常範囲は10~21mmHgといわれています。しかし、上限を21mmHgとするのはおよその目安であるにすぎず大きな意味はありません。21mmHgを超えても緑内障が無い場合もあれば、21mmHg未満であるにもかかわらず緑内障のある場合もある(これが正常眼圧緑内障)からです。眼球が球状の形態を保つためには適度な眼圧が必要です。しかし、眼圧が高くなりすぎると視神経への圧迫による障害、血管への圧迫による血流障害が起こり緑内障を起こしやすくなります。

飛蚊症(ひぶんしょう)について教えてください。

蚊(か)が飛ぶ、と書きますが、糸状に見えたり、リング状に見えたりする方もおられます。多くの場合は心配ないのですが、中には危険な飛蚊症(網膜剥離、出血など)もありますので、必ず一度は眼科を受診しましょう。その際、目薬で瞳孔を開いて眼底を診察しますので、お車をご自分で運転されてのご来院は控えてください。

緑内障について教えてください。

眼の奥の神経が障害される病気です。眼圧が高い方は特に注意が必要ですが、日本人では、緑内障の半分以上を正常眼圧緑内障が占めますので、眼圧が正常だからといって安心は出来ません。急性型など一部のタイプを除き、その進行はゆっくりですので、あまり恐れることはありませんが、放置すると失明にいたることもありますので注意が必要です。早期発見、早期治療を心がけましょう。40歳以上の方での有病率は6%弱です。

軽い白内障と言われました。

眼の中の水晶体(レンズ)が濁る病気です。年齢によるものが多いのですが、他の病気や怪我でも起こることがあります。治療方法は手術となりますが、生活上、不便を感じない程度の濁りの軽い場合、進行を抑える目薬を使うことで手術時期を延ばし、できることなら手術無しで寿命を全うするまでその視力を保つことを目指します。